ドレスデンでロシア料理

お仕事で旧東独のドレスデンに出張中である。ドレスデン旧ザクセン王国の首都で、陶磁器で有名なマイセンはこの近くにある。

出張にそなえてドイツ料理、特にザクセン地方の郷土料理について調査したり、ソーセージやビールの種類について調べたりしてワクワクしていたのだが、出張丸2日経過した今、ザクセン料理はおろかソーセージの1本も食べていない。地球の反対側から仕事が追っかけてくるためだが...

英語があまり通じない。ホテルのフロントはさすがに通じるが、一般商店やレストランなどではほとんど通じない。旧東独の学校では英語は教えられず、むしろロシア語が第一外国語として幅をきかせていたようだ。といわれても、ロシア語なんてドイツ語以上に分からないので何の助けにもならない。

9月だというのにやたらに寒いし、「閉店法」という法律のおかげで8時にはどの店もみんな閉まってしまう(なぜかレストランまで7時半くらいに閉まっているところが多い)。ホテルの近くには数件の店があるだけだし、ちょっと歩いても繁華街というほどの繁華街もまだ発見できてないし、なんだか寂しいのである。スペインの熱気が懐かしい。

というわけで、本日の夕飯はロシア料理。ホテルの近くで開いている店がそこだけだったためなのだが。

メニューもドイツ語のみの記述でよくわからないので、エイヤ!と頼んだ「Pelmeni(ペルメニ)」という料理は、ロシア風の水餃子だった。生姜やニラは入っていないシンプルな味付けで、かわりにサワークリームをのっけて食べるところがなんともロシア風。だけど味は基本的に水餃子で、帽子のように丸っこく作られた形もかわいくて、なかなか美味しかったのであった。
お供のビールは Feldschlößchen Pilsner というもの。わりと普通のビールである。一応地元のビールらしい。

明日はザクセン料理が食べたいぞ。それがだめなら、せめてソーセージの一本でも。


(Pelmeni)

  • 行ったお店:Stroganow, Ammonstr. 74, 01067 Dresden (World Trade Center内)