イクラの醤油漬け

秋になり、戻り鰹が店頭から姿を消して、今はすっかり鮭の季節である。この季節になると生筋子が安く売られているので、今年もさっそく一腹買って来て仕込んでみた。

まず60度くらいの熱めのぬるま湯に塩をたっぷり溶かし、筋子を1〜2分漬けてあたためる。その後、水を入れて温度を下げながら、筋子の皮をむき、粒をばらばらにほぐしていく。粒の間にある薄い膜は生臭いので丁寧に取り除き、何回か水を取り替えながら綺麗になるまで洗う。

綺麗になったらざるにあげて、味醂:醤油:酒を1:2:4で混ぜて煮切って冷ましたタレにつけこむ。以上、簡単!

タレに付ける前のイクラは味がなくてまったく美味しくないのだが、数時間漬け込むとタレを吸い込んでふっくらつやつやとして、味も見違えるように旨くなる。最初に粒が白っぽくなってしまって不安になるけど、あとで塩分を加えると透明に戻るのがいつも不思議。

炊き立てのご飯にイクラをご飯が見えないほど乗せてかっこむ至福はこの季節ならではなのだ。