「本場〈中国西安と台湾〉の本格餃子の技術―人気店の基本技術と多彩なバリエーション (旭屋出版MOOK)」

もともと台湾で出版された「西安餃子宴」をもとに、基本的な餃子の作り方をプラスした本なのだそうである。自由ヶ丘の古本屋で衝動的購入。
もともとその「西安餃子宴」っていうのが、古代の都である西安の宮廷料理のうち餃子なものを再現したイベントだそうで、考えてみれば餃子一つといえど大変な歴史のあるものである。宮廷料理らしく、どの餃子も意匠に凝っていて見ていてとても楽しい。写真をお見せできないのが残念だが、カエルだの魚だの花だの葉っぱだの、「これ本当に餃子?」って思うような芸術的なデザインが勢ぞろい。餃子の具も、ちゃんと見た目と足並みをそろえていて、たとえば魚のデザインの餃子には鯉が具に使われている、といった具合。(多分これは逆で、魚を使った餃子に魚のデザインを施したんだと思われる)
一般的な日本人の好む焼き餃子とは違う世界の餃子の話で、作るチャンスも食べるチャンスもあまりなさそうだけど、とにかく見ているだけで楽しい。あ、作るチャンスはあるのか。だけどその前にまず、餃子の皮をまん丸に延ばせるようにならねば!