破壊的バッファローウィング+夜景

あまりに眠くて気持ち悪い上に、朝からコーヒーを飲みすぎて胃がムカムカするので、元気付けのために空港で軽い食事とビールを摂ることにした。気持ち悪いときはビール、これに限る。炭酸が意外と胃酸過多に効く。
成田と違って海外の空港は飲食店が少なかったりして寂しい思いをすることも多いのだが、ラガーディア空港はわりと潤沢にあるほうみたい。ちょうど羽田空港みたいに、これから近・中距離の旅に出る人たちが思い思いに時間をつぶしている。
空港のロケーションに敬意を払ってBrooklyn Lagerというビールと、バッファローウィングを注文してみた。バッファローウィングは、鳥の手羽先などを揚げて、塩辛くて唐辛子の辛さもあってて酸っぱい赤いソースにまぶしている。常日頃、バッファローウィングは味が濃いと思っていたのだが、空港で食べたのは一段と味濃く、まことに体に悪そうな味であった。なにしろ口が痺れて痛くなるほど塩辛く、酸っぱい。セロリとブルーチーズのドレッシングがついてくるのだが、こっちのほうがまだ食べられた。

ビールで心地よくなって、待合室でぐーぐー寝てしまった。睡眠不足が溜まっているときの昼寝ほど気持ちの良いものはない。
出発時にはちょうど付近が暗くなって、ラガーディアを出てマンハッタン上空を通過しつつ南下するみちすがら、すばらしい夜景を堪能した。黒いびろうどの上に光る砂金を、ややランダムな格子状に織り込んだような形になっていて、NYの繁栄を示唆するように遠くのほうまで広がっている。黒い海に縁取られたマンハッタンはセントラルパークの中の道まで見て取れる。クライスラービルなどのイルミネートされたビル郡がまさに光る箱庭のように輝いて、ことのほか美しい。NY発の日本行きの便は午前中に出ることが多いので、夜景はあまり見たことがなかったのだが、出張のおかげでよいものを見ることができた。