奈良のたび その3

奈良旅行の2日目は、明日香村めぐりをすることにしました。
まず、奈良市内から飛鳥まで電車で移動する途中、だだっぴろい野原がありました。なんだろうと見てみると、遠くに奇麗な建物。この野原は平城宮の跡地で、建っているのは再現した当時の建物だそうです。

奈良から小一時間ほどで、飛鳥駅に到着。駅前にレンタサイクル屋さんが沢山あるので、そこで自転車を一台借りてゴー!レンタサイクル屋でお勧めコースを印刷したマップをくれるので、面倒いらずです。


まずは駅からほど近い場所にある、高松塚古墳へ。公園になっている敷地の中にある、奇麗な円錐形の古墳でした。
資料館で、有名な壁画の複製も見ることができます。発見当時のバージョンと、そこから汚れなどを取り除いて見やすくした2バージョンがあります。

壁画には、白虎、青龍、鳳凰、玄武の4種類の聖獣が描かれているのですが、それを表現した植木がありました。

そこから歩いてすぐのところに、単にこんもりした小山があるなと思ったら、それは文武天皇陵でした。正面に回ると鳥居があって、宮内庁の立て札が建っているので、やっと古墳だと分かります。

とはいえ、周りは普通に畑だし、なんだか古墳というものがごく普通の日常風景の一部になっているのでした。

公園を離れて自転車でしばらく走ると、また別の古墳。これは、天武・持統天皇陵だそうです。

そしてしばらく行くと、亀石という大きな岩。写真の左下に亀の顔がついてます。結構可愛い。
いつ誰が何のために作ったのか不明だけれど、川原寺の所領の境界を示すものだという説がある、と解説がついていました。

またしばらくいくと、橘寺という結構立派なお寺がありました。聖徳太子生誕の地だそうで、本堂の前の馬の銅像は、聖徳太子の乗っていた馬だそうです。


そして、石舞台古墳へ。これは、もともと土を盛った古墳の石室の部分だったものが、時間の経過とともに土がなくなって、石室がむき出しになったのだそうです。
それぞれの岩はぴったり密着しているわけではなく、微妙に隙間が空いていたりして、崩れないのかとちょっと心配になったり。

大変な巨石で、こんなものを古代の人がどうやってくみ上げたのだろうとロマンが広がりました。(土を盛った状態で岩をくみ上げて、あとから内部の土を取り除いたらしい)


お昼を食べようとしたらお店が混雑していたので、売店でのり巻きを買って、石舞台古墳に隣接した芝生の広場で食べました。古代米(黒米)を入れた酢飯に、具は高野豆腐、ごぼう、にんじん、椎茸、青菜、大根の酢漬け、という完全ベジタリアン仕様ののり巻きでした。最近こういうのが食べたい気分なので、とても美味しかったです。