「てっぱん」とぶり大根

今年の後期のNHK朝ドラの「てっぱん」は、舞台が大阪なためか、やたらと食べ物ネタが多くてそそられる。そもそも「てっぱん」というのもお好み焼きの鉄板が第一義で、オープニングから美味しそうなてろてろしたソースのかかったお好み焼きが出てくるし、朝からなんだか食欲を刺激されまくりなのである。

とりわけ、ドラマに出てくる主人公の(わけありの)おばあさんが料理上手という設定で、このおばあさんの作る料理がやけに美味しそうだ。


「うーん、美味しい!このブリ大根、なんでこんなに味が染みてるんですか?」
「これはな、何度も煮立てたり冷ましたりして、味を染み込ませるんや」


というような会話を聞いていたらたまらなくなって、思わずわが家もブリ大根。
自宅で仕事をする日を狙って昼頃に仕込みを始め、おばあさんの言に従って、何回か暖めたり冷ましたりを繰り返してみた。中まで味が染みる分、いつもよりちょっと薄味に。大根の芯まで出汁が染みて、美味しゅうございました。


ブリ大根、時間がないときは、圧力鍋で作るのも美味しい。ちょっと濃いめの甘辛い味にすると、大根の表面だけ味が染みて、中の方の素の大根とのバランスを楽しめる。でも濃い味にしたときは翌日に残ったのは塩辛すぎて美味しくないし、やっぱり薄味でなかまで染みてるのが好きかなあ。時間がある時しか作れないけれど。

他にも出し巻き卵とか尾道風のお好み焼きとか、朝ドラの宿題は続きそうな予感なのである。