四国旅行 松山編その1

この夏に、四国に旅行に行った。2ヶ月も経過してしまって今更感があるのだが、備忘録をかねて記録しておきたい。どうもタイムリーに日記をつけるのが苦手で、1年後に前年の旅の記録を書いたこともあるくらいなので、今回はこれでもマシなほう。

鯛そうめん

午前中の飛行機に乗って松山に到着したのは丁度お昼時。
松山の郷土料理はなにかと調べてみると、鯛そうめんとじゃこ天であるらしい。じゃ、とりあえず、ということで、市内の郷土料理のお店で、鯛そうめん。同居人は鯛めしと、じゃこカツとかいろいろ小さなおかずのついたセットを注文。とりあえず郷土料理を抑えると其の後の行動に気持ちの余裕がでるのだ。


松山城

松山に来た一番目の目的は、松山城見学。江戸時代に立てられた天守が現存している城は全国で12箇所しかなく、松山城はそのうちのひとつなのだ。城は、松山市の中心にある標高132mの小高い山の上にある。リフトで簡単に登ることも出来るが、昔の様子を思い浮かべつつ、ゆっくり二の丸のほうから山道を登った。美しい石垣がだんだん見えてきて、楽しい。

隅櫓と小天守天守が廊下で結ばれた連立式の天守で、小ぶりながら堂々としていて美しい。城の縄張りがまたよく出来ていて、下から攻めてきた軍勢が門を攻めようとすると、ちょうど櫓や塀の内側から矢で狙いやすい位置になるようになっている。そういう仕掛けが何箇所にもあって、攻めてくる軍勢は、城内から狙いやすい位置を通らざるを得ない。こういう知恵比べみたいな機能美は面白い。


坊ちゃん電車

西日本の街には多いと思うが、松山市内も路面電車が走っていて、市民の足になっている。普通の路面電車も昭和の香りがして味わい深いのだが、古い明治の香りの電車も走っていた。これは観光客向けの「坊ちゃん列車」で、水蒸気機関車を模したディーゼル車。

道後温泉

松山に来た二番目の目的は、道後温泉。「千と千尋の神隠し」のモデルになったという、明治時代に立てられた古い木造の湯殿が今も使われている。


お風呂が二種類に、休憩室のグレードもいろいろ選べるのだが、いちばん庶民的な神の湯・二階席休憩室をチョイス。休憩室は大部屋で、着替えの籠と座布団がおいてある、畳一畳分くらいのスペースを自分の場所としてキープできる。着替えの浴衣を貸してもらえるので、それを持って階下の湯殿へ行って入浴(脱衣所は別にある)。終わると戻ってきてこちらでお茶をもらって一休みする、というシステムだ。三階には個室の休憩室もあって、夏目漱石がよく使っていたという一部屋は観光客向けに公開されている。


お茶と煎餅。

宿ごはん

宿は、道後温泉本館近くの小さな旅館へ。ホスピタリティにあふれた居心地の良い旅館で、洋風なテイストを取り入れたご飯もとても美味しかった。


湯葉とか山芋とかゴマ豆腐とか、美味しいものがいろいろ盛り合わせられた先付け。

瀬戸内海らしい鯛とか、新鮮なお魚のお造り。

コーンスープのような、ほんのり甘みのある椀物。

トマトにリゾットとチーズを詰めて焼いたもの。

鯛のグリルとお野菜いろいろ。鯛も野菜もうまい。

揚げ物。お魚で野菜を巻いたもの、とちょっと凝ってる。

〆は鯛ご飯。やっぱり瀬戸内海は鯛なのね〜

それに、ジェラートとフルーツを盛り合わせたデザートがついた。


行ったお店

  • 郷土料理 五志喜(喜は実際は七を3つ重ねた字)
  • 道後温泉 さち家(宿)