つばさ

世間の評判がどうなのか分からないが、わたし的には今回のNHK朝ドラの「つばさ」、かなりツボ。
NHKの朝ドラは4〜9月が東京で、10〜3月が大阪で製作されている。一般的には東京で作るのはわりとまじめ路線で、大阪製作のは2本に1本くらいはドタバタ路線というイメージがあったのだが、今回の「つばさ」は東京製作にもかかわらずドタバタ路線で、そのあたりが多分私の嗜好にぴったりなのだ。

また朝ドラでは大抵、主人公の父親が放浪癖があったり行方不明だったりして、後半にひょっこり帰ってきて親子のきずなを再確認するというのが黄金のパタンなのだが、今回は母親が放浪というところがNHK的には新しい試みと思われる。
放浪の母親を演じる高畑淳子の、天然っぽい明るさ、色物っぷりがまたよい。「篤姫」に出ていたのを見てから好きなのだが、すっかりファンになってしまった。
中村梅雀の演じる「とことん小心者でお人よしで優しい父」も、最初は「お人よしさを前面に出したあざとい演技だなー (←...ハッ、私までダーク思考に!?)」と思っていたのだが、だんだん好きになってきてしまった。
すっかりコッテリ系になってしまった西条秀樹も、若いころの美しさは失われたものの、別次元の味わいを醸している。無意味に登場するサンバ隊とともに結構好き。
というわけで最近朝起きるのが楽しみ。