BREIZH Café Crêperie @川崎ラゾーナ

最初にそば粉のガレットを食べたのは、確か18歳の時。
高校を卒業してすぐ、一人でフランス旅行に行った。何をするでもなく、1ヶ月くらいブラブラしてたと思う(今思えばもったいないことをした)。パリから電車で一時間くらいのシャルトルという町の有名な大聖堂を見に行ったとき、街中の小さなお店で食事をした。そのとき食べたのがガレットだった。

周囲を四角く折り返したそば粉のガレットの中には、たしかハムと半熟卵とチーズが入っていたと思う。当時は原宿でクレープのお店が流行っていたけれど、塩味のものは初めてだった。こってりしたチーズや卵の味があっさりしたそば粉の生地とあいまって、なんともいえない美味しさだった
デザートは、詳細は忘れたけど甘いガレットだった。メインとデザートの両方がガレットだという事実に私は戦慄した。このとき前菜がわりに食べたサラダの生のマッシュルームも、香りがよくてものすごく美味しかった。。シードルもうまかった。
色々な初体験が、よほど印象に残ったのだと思う。シャルトルの大聖堂がどんな様子だったかは、まったく記憶にないのだが、それ以来ガレットと生のマッシュルームは私の大好物になったのだった。
(今考えると、なぜブルターニュ地方ではないシャルトルでガレットなんだって気もするけど...)

日本では本格的なガレットは食べられないものだとほとんど諦めていたのだが、今日偶然ガレットの店を発見してしまった。思わず胸を躍らせて入店。

これはメインディッシュの塩味のガレット "マレシェ"。トマトとほうれん草とアーティチョークに、卵とグリュイエルチーズ。チーズとガレットの組み合わせが美味しい〜。

ランチは塩味のガレット1種類+飲み物で1700円ちょっと。飲み物はソフトドリンクの他に、ちゃんとシードルも選べる。私はオーガニックのシードルを注文(写真右上の陶器のカップ)。

さらに+200円で数種類の中から1種類選べるデザートのガレットが注文可能。デザートのガレットはだいたいアイスクリームと何らかのソースという組み合わせ。
上記の個人的記憶により私的にはガレットはデザートまで食べるのが正しい姿ということになってるので、当然デザートも注文。温かいガレットにメープルシロップと冷たいヴァニラアイスの組み合わせが、危険なほど美味しかった。

ホームページを見たら、社長さんがブルターニュ出身らしい。全体にこだわってる感じで、なかなか良いお店なのだった。