健福(チェンフー)@立川

週末は、毎年恒例となったパーティ。一斗樽に満ちた酒を、めいめい持ち寄った料理と共に飲み干すのが目的というハードなパーティで、なんと今年で10年目になるという。昨年までの戦績は2勝7敗と結構厳しいが、今年は健闘の甲斐があって、無事に完飲した。外の世界では決して下戸とはいえない私だが、このパーティだといつも最下位かブービーくらいの飲みっぷりになってしまう。レベルの高い戦い(?)なのだ。今年も、美味しい料理とお酒と、いろいろ堪能。

翌朝 (※注:このパーティは泊りがけとなるのが恒例である)、珍しく二日酔いにならなかったのだが、暴飲暴食した後特有のけだるさがちょっと残った。
「この罪を軽くするために、せめて今日はヘルシーなものを食べましょう」
ということで、前から気になっていた立川の台湾素食(ベジタリアン料理)の店へ。

立川の駅ビルの上に「立川中華街」なるものができたという話は聞いていたけれど、足を踏み入れるのは今回初めて。いろいろな地方を網羅した十数軒の飲食店と共に、食材店や雑貨屋もあって、たしかにプチチャイナタウンな気分。手軽にちょっと中華街気分を味わうにはいいかも。

ゴテゴテとチャイナ色を強調したお店が多い中、台湾素食のお店はあっさりとしたナチュラル系の内装。店先には、素食の食材などを売っている。メニューを見ると...おおー、まるで普通の中華屋みたい。麺類・飯類に酢豚とか春巻きとか普通の中華料理っぽいメニューが一通りそろっている。加えて、点心とか、牛肉麺みたいな台湾風のメニューも。もちろん、全部動物性食材を排除したベジタリアンメニュー。五薫(ネギとかニンニクなど)も排除しているので、仏教系ベジタリアンでも安心だ。

私は素菜牛肉麺、同行者はチンジャオロースーを注文。素菜牛肉麺は、塩味のあっさり系スープに沢山の野菜(金針花、しめじ、セロリ、香菜など)と、大豆グルテンで作ったべジミートの「牛肉」が盛りだくさん。麺は細めでやわらかい。べジミートは、噛むと肉汁感があり、言われなかったら気がつかずに肉と思って食べてしまうかもしれない。ただ、普通の肉とは繊維の入り方が違うので、ちょっと合着肉っぽい食感。
チンジャオロースーの方は、たっぷりの野菜に、細切りのべジミート。結構しっかりと味がついていて、これも言われなければ素食とはわからない。
デザートの杏仁豆腐、あっさりとフルフルした味でとても美味しかった。(ただしこれは乳製品使用)
アミノ酸系の味が強いので、マクロビ的には微妙かもしれないけど、植物性の食材だけでこれだけの料理を作り出してしまう中国人の根性には、やっぱり感服したのだった。


素菜牛肉麺


チンジャオロースー