ほとんど粗食、ときどきごちそう

前回の日記の続き。

そういえば、しばらく前に、コオロギの生態を研究しているという大学教授の講演で、面白い話を聞いた。
この先生は、コオロギにいろいろなパタンでエサを与え、どのパタンのコオロギが一番長生きするか、というのを研究したらしい。細かい話は忘れたけど、だいたいこんな感じ。

  1. 常に沢山、おなかいっぱいエサを与えたコオロギ
  2. ほとんど常に沢山エサを与え、時々ちょっとだけにしたコオロギ
  3. 常に適度にエサを与えたコオロギ
  4. ほとんど常にちょっとだけエサを与えて、時々沢山エサを与えたコオロギ
  5. 常にちょっとだけエサを与えたコオロギ

この中で一番長生きしたのが、4番の「ほとんど常にちょっとだけエサを与えて、時々沢山エサを与えたコオロギ」なのだそうだ。二番目に長生きしたのが5番の、「常にちょっとだけエサを与えたコオロギ」。で、一番寿命が短かったのが1番の「常に沢山、おなかいっぱいエサを与えたコオロギ」。

つまり、粗食の方が長生きするけど、時々はたらふく食べたほうがいいってことらしい。
3番の、常に適度にエサを与えたコオロギも、それほど長寿ではなかった。メリハリがあることが重要らしい。

この話を聞いて即座に頭に思い浮かんだのは、この日記でも何回か紹介したことのあるHamazo家の家訓。この家訓は、

  1. たまに苦しいくらいにお腹一杯になるまで食べて胃を広げた方が、健康に良い
  2. 肉を沢山食べても、同じ量の野菜を食べれば健康には悪くない

という、食いしんぼうにはまったく都合の良い家訓だ。この家訓を提唱したのは母方の祖母だか曾祖母だからしいのだが、普段は小食な人だったそうだ。ということは、この家訓の前半の言ってることは、まさに「普段は粗食でときどき沢山食べる」ではないか。なんとついに、Hamazo家の家訓の正しさが、科学的に証明されてしまったのだ。昔の人の知恵ってすごいなあ。

そういわれてみると実家の母はすごい偏食で、放っておくとお茶漬けばっかり食べてるような人だが、70を優に過ぎた今でも超元気でパワフルである。そういうことを色々考えると、普段粗食で時々ご馳走を食べるって言うのも悪くないなー、と思った。もちろん、時々食べたほうがご馳走のありがたみも加味されて、ますます美味しく感じることができそうだ、というのもあったりする。