ほぼ完治宣言
11月からAtopy治療のための玄米菜食を始めて、ほぼ3ヶ月が経過した。最近はすっかりよくなって、苔癬化して色素沈着していたところもすっかり元の状態に戻り、よく見てもほとんど分からないくらいになって、とてもうれしい。
といいつつ、皮膚トラブルが完全になくなったわけではない。冬の気候のせいでお肌が乾燥しがちな今日この頃なので、乾燥からくる痒みみたいなものはまだ感じる。でも、風呂上りに痒み止め＋保湿成分の入った乳液を塗っておけば、次の日まで特に問題なくすごせるレベル。乾燥すると痒くなるのは昔からだから、そのレベルに戻ったと言ってよい。アトピーっていうのは体質の問題も大きく関係するらしいので、薬を使わずにこの程度の状態を保ち、悪化させないようにコントロールしていければ、現実的に幸せだという気がする。
で、治ったと思ってからも、食事のほうはあいかわらず、ごくゆるーい半菜食生活を続けている。
最初は、アトピーさえ治ったらガンガン肉を食べるぞー、などと思っていたのだが．．．
玄米菜食にしてから、アトピーの症状軽減の他に、体調に変化のあった点がいくつかある。
- ここ数年、いわゆる額から鼻にかけてのＴゾーンの皮脂の多さと、それによる顔の皮膚トラブル（にきびみたいの）に悩まされていたのだが、玄米菜食にして、まったくそんな問題がなくなった。お肌のトラブル増加は年齢によるものだと思っていたのだが、食生活の問題だったらしい．．．
- 同じくここ数年、体臭が強くなったなと自分で感じていたのだが、玄米菜食にしてほとんど感じなくなった。以前は毎日風呂に入らないと気持ち悪かったのだが、いまや風邪気味で３日くらいお風呂に入らなくてもほとんど気にならない。加齢臭みたいなもんかと思ってたのだが、食生活の問題らしい．．．
- 低血糖によるふらつきを感じることがなくなった。以前は、おなかがすくと血糖値が下がって、立っているのが辛いくらいだったのだが、最近はそういう感じがなくなった。低ＧＩ値食品ばかり食べてるからだろうか。ま、おなかが空くときは空くんだけど．．．
思い起こすと、皮脂と体臭の問題は過去数年前、多分アメリカに住んでたころから感じるようになったと思われる。もともと私は若干胃弱なタイプであまり揚げ物も炒め物も好きではなかった。なのだが、アメリカに住む前後から軽い運動を始めたせいで食欲が増進し、沢山食べられるようになった。それにアメリカに住んだ前後から食い意地指数も増大し、東南アジア料理や中国・台湾料理のファンになって脂っぽい料理を以前に比べて多く摂取するようになった、のではないだろうか。（すべては愛すべき台湾人元上司のおかげだ．．．）
ずっと食事には十分に気をつけているつもりだったのだが、知らないうちに偏りが生じていたのかも。特に自分で料理するときは野菜も沢山食べているのだが、どうしても油をつかった炒め物が多くなっていたのだと思う。それに、酒飲みだから穀物の摂取量が少なくて、その分、旨みの多いタンパク質食材に偏りがちになっていたのかもしれない。多く摂取しすぎた油が皮脂として排出されるのと同時に、多く摂取しすぎたタンパク質がアトピーとして噴出していた．．．っていうのは、「玄米菜食でアトピーが治る」という思想にぴったりとはまるのだった。私は健康診断でもオールＡだし、他には何も問題がなかったので自分の健康を過信していたのだが、どこか体の許容量を超えた食生活をしていたツケが回ってきたのかもしれない、と最近思うようになった。
そう考えると、今くらいの食生活を続けたほうが、体にいいのかなーという気がして、ゆるーい菜食を続けている。ゆるーいというのは、平日はおおむね玄米菜食で、週末や外食時はおおむね好きなものを食べる、という感じ。平日も、魚だったらあまり気にせず２日に１回くらいは食べちゃう、という感じ。このくらいで殆ど食事制限に対するストレスは感じないし、アトピーや皮脂の状態も変化せず安定している。
家では和食を中心に、油の摂取をおさえた食事内容が多い。実は今とっている食事は、（燗酒を飲んだりする点を除けば）自分の子供のころの食事内容に似ているということに気がついた。一種の原点回帰と言えるのかも知れない。これで本当に効果があるかどうかは、例年アトピーの悪化する夏になってみないとわからないけれど、しばらくこの調子でやってみようと思う。
