クミンと味噌

アトピー治療のための玄米菜食がストレスになっているらしく、寝ても覚めても玄米菜食のことばかり考えてしまうんだけど」
と同居人に相談したところ、
「単に、野菜ばかり使っていろんな料理を作るチャレンジが面白くて仕方ないだけでしょ」
とあっさり一蹴されてしまった。ぎくうぅぅっ。どうして、こういう時だけ妙に鋭いんだろう。

そう、実は面白くて仕方がないのだ。
最近ハマってるのがベジタリアンレシピ満載の、この本。Blog もあって殆どのレシピはそちらで入手できる。

izumimirunの「vege dining 野菜のごはん」

izumimirunの「vege dining 野菜のごはん」

シャイな私としては、この本や Blog のテンションの高さにはなかなか追随できないものがあるのだが、それはさておきレシピが独創的で面白いのだ。たとえば、油揚げを裏返した中にタネを詰めてコロッケに見立てたり、オートミールと野菜を混ぜて肉団子に見立てたり、ネギだけで餃子やシュウマイを作っちゃったり。私では絶対思いつかない、斬新な発想だ。しかも、どれも作るのがめちゃくちゃ簡単で、それぞれちゃんと美味しい。

実はこの本を買ったのは数ヶ月前、菜食生活を始める前。買ったときは、野菜を肉や卵に見立てた「見立て料理」に違和感を感じていた。そんなに食べたいなら、無理してベジタリアンしないで、食べればいいのに、と思った。でも、実際に自分が制限食をやってみると、野菜を野菜の食感として食べ続ける食事は飽きてくる。見立ててでもいいから、変わったものが食べたくなる。見立て料理万々歳なのだ。

レシピには割とストレートに野菜の美味しさを追求したものも多い。ぶ厚く切ったレンコンを蒸してから焼いたやつなんかは、すっかり我が家の定番になってしまった。

先日は、Blog の方にのってた「クミン風味の大根味噌煮」を作ってみた。これも作り方はめちゃくちゃシンプルで、一口大に切った大根と、クミン・ごま油・味噌・酒を鍋に入れて、じっくり蒸し煮にする。それだけ。
クミンと味噌の組み合わせは想像がつかなかったのだが、とても合う。(クミンが好きな人限定だと思うが)なんとも言えず美味しい。

調子に乗って、今日は冷蔵庫に転がっていた白菜とジャガイモを、同じ味付けで煮てみた。これも悪くない。すっかりクミン中毒になってきて、次は何をクミン味で煮てやろうかと、寝ても覚めても考えるようになりそうだ。