かぼちゃ

そのような現象におののきつつも、夜は仕事関係の会食。フランス料理だというのでビビっていたら、オーガニック野菜を中心とした非常にヘルシーな構成で一安心。動物性たんぱく質としては白身魚のグリルと、チーズ入りのリゾットと、グリルした豚肉。魚はともかく肉を食べるのは本当に久しぶりで、「受け付けない体になってたらどうしようっ!」とドキドキしたが、そんな心配をよそに問題なく美味しく食べられた(量は一口分くらいだけど)。今日になっても特に悪化した様子もないので、ひとまずよかったよかった。


ところで、オーガニック野菜が売りということでお野菜はたしかに美味しかったけど、かぼちゃの料理だけは自分で作ったほうが美味しいぞ、と思った。(やっと本題に入る...)

長年、我が家のかぼちゃ煮は、切ったカボチャを皮を下にして厚手の鍋にならべ、水を少しだけ(5mmくらい)入れて、きび砂糖小匙1、酒と薄口醤油各大匙1、くらいの薄味で煮るのが定番だった。この方法はテレビで見た禅寺のノウハウで、こうすると水っぽくならずに美味しい。水分少な目のポクポクにするか、水分多目のネットリにするかはお好みで、我が家は後者。

ところがアトピー治療目的の玄米菜食を始めて以来、砂糖の使用を禁じられてしまったのだった。最初は、砂糖の入らないかぼちゃ煮なんて...と思ったが、調べると塩と水だけで煮ても美味しいという話が結構あったので、だまされた気持ちで試してみた。すると、これが予想外に美味しかったのだ。一つまみの塩がカボチャの甘みを引き出して、素材そのものの美味しさがとってもよく分かる。(スーパーで買った普通のカボチャだったけど)

塩煮のかぼちゃを食べてしまうと、醤油や砂糖が余分だったということがよくわかる。これが、引き算の料理というやつかなあ...。

ところで後日、この話を実家の母にしたところ、「あら、塩も何にも入れないで、ただ蒸したカボチャが一番美味しいわよ!」と言われてしまった。さすが人生の先輩...まいりました。