新兵器

新兵器購入。

両刃のカミソリに取っ手をつけただけに見えるが、商品名「クープナイフ」という立派な製パン道具。パンに切れ込み(クープ)を入れるためだけの道具で、刃の湾曲が疑問を呼ぶが、そこがこだわりポイントらしい。

こうなったらさっそく、クープの入ったパンを焼きましょう、ということで、カンパーニュに再チャレンジしてみた。前回同様この本を参考にして生地を作成。カンパーニュはバヌトンという専用の籠に入れて発酵させるのが王道らしいのだが、そんなものは我が家にはないので、今回は丸く成形したあと、布巾を敷いた小型のボウルに入れて最終発酵させてみた。

ひっくりかえして天板に取り出し、問題のクープナイフで十文字に切れ目を入れてみる。

これまで包丁やカッターナイフで切れ込みを入れていたのだが、やわらかいパン生地を切るので刃に生地がくっついてしまってうまくいかなかった。クープナイフは湾曲のせいなのか生地がくっつくこともなく、綺麗にスーっと切れ込みが入れられ、切った後の生地が再度くっつこうとすることもなくて、非常に具合がよい。

210度で30分焼成


おおーっ、クープが開いた!
綺麗に十文字には開かず、一つのクープだけに偏ってしまったが、エッジも立ってる。うっとりしてしばし見とれる私。(←怪しいと言われた)

断面はこんな感じ。

生地は岩手地粉強力粉200g、ライ麦粉30g、全粒粉20g。おつまみに買って余ってたドライフィグ(乾燥イチジク)と胡桃入り。ドライフィグは種がプチプチして面白い食感。
さめた後もふわっと小麦粉のよい香りがしてなかなかいいかんじ。余剰食材消費人材の評価も上々だった。

もちろんまだまだ改善の余地はあるものの、とりあえず新兵器の効果も確認できて満足。ただし、シンプルな道具のわりに800円もしたので、モトを取るためにはもっとクープ入りのパンを焼かねば!(笑)



あとは、シナモン味のものが食べたかったので、レーズンとシナモンを入れたベーグルを焼いてみた。
生地は岩手地粉強力粉150g、薄力粉40g、全粒粉60g。前回より微妙に全粒粉を増やしてみた。それに生地にシナモンパウダーを入れて練り上げ。成形時にレーズンとシナモンパウダーを振って巻き巻きし、ドーナツ型に。そのまま60分発酵させて、茹でて焼くのは前回と同じ。

味は、悪くはなかったけど思ったほどシナモンの風味が利いてなかった。たんに生地に入れるだけじゃだめなのかもしれない。レーズンは成形時に巻き込むより、生地に練りこんだ方が一体感が出てよかったのではないかと思われる。まだまだ研究の余地ありだなあ。