よもぎあんぱん

なんども日記にも書いてるとおり甘いものは得意でないのだが、なぜか発作的に「よもぎあんぱん」が作りたくなった。本にのってるのが可愛くて、美味しそうだったのだ。その本を見た直後に京都旅行に行って、錦市場で乾燥よもぎとケシの実を買い込んでしまった。ここまで材料がそろったら、もうやるっきゃない。

まずは餡の仕込み。小豆から煮るのが王道だと思うが、スーパーで水煮の真空パックが安売りになってるのを見つけて思わず買ってきた。砂糖なしで煮えた状態の小豆が200g。ここに大匙2杯の水と、大匙3杯のきび砂糖、塩ひとつまみを入れて小鍋で熱しつつ、すりこ木でつぶしてあんこを作る。思ったより簡単に、いい感じのつぶ餡ができた。(水煮小豆の袋に書いてあったレシピでは砂糖75gなので、半分強に減らしたことになるが、私にはこれで丁度よかった)

よもぎあんぱん」のレシピの方は、例によってこの本を参考にしているのだが、もとのレシピでは牛乳を使っているところを水に変えてみた。ネットで検索したところ、牛乳でこねるとグルテンがつながりづらくて固い口当たりになるという情報があったので実験的措置である。牛乳から水に変更するときには水分量を減らすべきという情報があったので、もとのレシピでは牛乳175mlだったのを、少し量を減らして150ml弱にしてみた。乾燥よもぎ7gは水でもどして絞っておく。

使った小麦粉は岩手で仕入れてきた南部小麦の強力粉250g。どうも、国産小麦の時はレシピより水の量を1割程度少なくするものらしい。そう思ってちょっと少なめにしたのだがまだ多かったらしく、全体的にベトベトした生地になってしまった。カードで生地をこね台からひっぺがしつつ、なんとかこねこね。若干の不安は残るが、よもぎの香りは美味しそう。これで草餅とか作ってもいいかも。

生地を8分割して、あんこを8等分したのを乗せてお饅頭のようにくるんで成形(写真左上)。粘土遊びのようで一番楽しい作業。指で押しておへそをつけたのと、おへそなしの丸いのと2種類に成形してみる。さらに、「クリームパン食べたい」というリクエストがあったので、リクエストにはお答えできませんが気持ちだけ、ということで半円形の円周に切れ込みを入れたグローブ型も1個(写真右上)。

溶き卵を塗って、ケシの実をトッピングして180度で8分間焼成。一度取り出してみたのだが、生地の水分が多いせいか、指で触ると生地がへこんで戻ってこないほどやわらかい。不安になって、さらに2分ほど追加で焼いて、上部がほんのり狐色に染まったところを取り出して完成(写真左下)。

食べたところ、牛乳を水に変えた効果か生地がやわらかくできたのは良かったのだが、全体にしっとりしてやや重い食感。やっぱり水分量が多かったか...。事前に餡を丸めておかなかったので、断面もあまり美しくなく(写真右下)、「あすかの父ちゃん」に無言で破棄されそうな出来になってしまった。うーん、やっぱり修行が足りん。

ちなみに余剰物品消費人材の評価は「あんこに塩が足りない」であった。そう来たか。