Bierbar Am Thor @ Dresden

夕飯は、やっと時間ができたので市内を散歩しに行った。ドレスデンの町は川を挟んで旧市街と新市街に分かれているが、旧市街の方は戦争で破壊されつくしたので建物はほとんど戦後に再建したものだという。黒く煤けた石とやけに新しい石を組み合わせた、どことなく痛みを感じる建物がたくさん建っている。新市街の方はその名前に反して、実は旧市街より古い建物が建っているのだそうである。会議でお話したドイツ育ちの方に聞いたら、新市街の方が学生街で面白いよ、ということなのでそちらの方まで足を伸ばしてみた。

アルベルト広場というところで、ザクセン料理を出している店を見つけたので入ってみた。気取らない小さな店で、地元の人々らしいのがビールを飲んでいた。頼んだ料理はザウアーブラーテン (Sauarbraten)。牛肉をマリネして焼いて煮込んだ、ザクセン地方の郷土料理だということだ。ジャガイモのお団子 (Thüringer Kartoffelklöße) とキャベツ (Kohl) がついてくる。

牛胸肉の大きな切り身2切れがほのかに酸味のあるこってりソースでしっかり煮込まれている。イモ団子の方は、ねっとりとしてちょっと餅っぽい食感。イモを生の状態ですりおろしてから焼くと餅っぽくなるけど、丁度あれに似ている。ソースをからめて食べると美味しい。 キャベツはなんと普通のキャベツの千切り、赤キャベツの千切りのドレッシングにからませたもの、そして赤キャベツのザワークラウトの3種類もついていて、しかもザワークラウトはかなりの大盛りだ。ドイツ人ってキャベツ好きなのね、というか風土を反映しているのかな。

今日のビールは Kröstritzer Schwarzbier (黒ビール)と Radebergar Pilsner (ふつうの)。330mlで各1.8ユーロ。ビールはどこで飲んでも安くてうまいのがとても嬉しい。あと気が付いたことは、それぞれのビールは必ずそのビールの名前とロゴの入った専用のグラスで出してくれること。こだわりなのだろうか。

  • 行ったお店:Bierbar Am Thor, Hauptstraße 35, 01097 Dresden. 新市街の Albert Platz のすぐ前。