ローストビーフ

ローストチキンはクリスマス、ではなくて誕生日ディナーのためにほぼ毎年作るのだが、ローストビーフは殆ど挑戦したことがない。一度だけ、普通の日に焼いてみたことがあるが、焼きすぎたのと安いオージービーフだったことが災いして、固くてとても食べられないような代物になってしまったため、それ以来怖くて挑戦していない。それもあって、先日のクリスマス、ではない誕生日ディナーの時も、ローストビーフは肉屋で買ってきたのだ。ローストビーフを自宅で美味しく焼けるようになる、というのは長年の夢である。

おりしも年末年始のご馳走シーズンなので、スーパーでローストビーフ用の肉の塊を沢山売っている。クリスマス(ええい、もういいや)のような本番で失敗したローストビーフを出すのは洒落にならないけど、普段の日なら少々失敗してもいいかもしれない、と思ってチャレンジしてみることにした。

買ってきたのはオージービーフのモモ肉、約500gの塊、約500円なり。これなら懐も痛まない。

作り方を調べていたら、簡単にフライパンで焼く方法があったので、これを採用する。

  1. まず肉は塩・胡椒を手ですりこんで、タコ糸でぐるぐる巻いて整形。
  2. フライパンにサラダ油とバターを熱し、肉の周囲を満遍なく焼いて焦げ目を付ける。一周焼けたら、肉を立てて上下の断面も忘れずに。
  3. 一通りやけたら一旦取り出して、残った油で薄切りにした玉ねぎ等の香味野菜を軽く炒める。フライパンの中央に野菜を集めて台にし、肉をその上に寝かせる。肉を直接鍋肌に触れさせないのが良いみたい。
  4. 蓋をして、ごく弱火で5分間蒸し焼き。ひっくり返して更に5分。
  5. 焼きあがったら、アルミフォイルに肉を包んで、そのまま20分ほど放置して余熱で火を通す。20分経ったら、フォイルを開いて冷ます。
  6. フライパンに残った野菜にワインと水を足し、フォイルに残った肉汁も合わせてて少々煮立ててザルで漉す。漉したソースをもう一度フライパンに戻して塩コショウで調味し、水溶き片栗粉でとろみをつけたらグレービーソースの出来上がり。

肉の温度や大きさで変わってくるので、焼き時間の見極めが難しいところだと思う。とりあえず昨日は上記の量と時間で綺麗なロゼの焼き上がりになったので記録しておく。

モモ肉なのであっさりして、沢山食べても胸焼けしなくてよかった。この値段と手間なら、普段でも作れる感じ。たまに作って経験値を上げていこうっと。

写真はローストビーフの出来上がり。焼くときに使った玉ねぎは本来捨てるものだと思うが、味が染みて美味しかったので付け合せとして登場。ホースラディッシュもないのでチューブのわさびを添えて(どうせ原材料の大部分はホースラディッシュ)。庶民ですなあ。