セイコガニ

魚屋に行ったら、セイコガニを安く売ってた。一杯あたり100円という超お買い得値段に抗えず、思わず一山購入。

セイコガニというのはズワイガニの雌で、体は雄に比べてとても小さい。おなかにたくさん、赤い卵を抱えている。体の外に抱えているのが「外子」で、中に入ってる未成熟卵を「内子」と呼ぶらしい。

まず、塩を入れたお湯で10分茹でてみる。火を通すと「外子」が膨張してパンパンに膨れていった。茹でたものはそのままでむしゃむしゃと食べる。外子は、魚卵らしからぬシャリシャリした食感が面白いけど、あまり旨みはない。だが、赤くねっとりとした内子とカニミソは絶品だった。足は細いけど多少は食べるところがあるし、これで100円は本当にお得なお買い物だった。

猟師さんはカニの茹で汁に具を入れてカニ汁にするというのでこれもやってみた。茹で汁のアクをすくって、豆腐とネギとキノコを入れて火を通し、味噌少々で調味(茹で汁に塩が入っているので控えめに)。最後に茹でたカニをぶつ切りにして少し温めてお椀に盛る。ちょっと色が悪いのが難点だが、カニの出汁が効いててとても美味しいお椀だった。

今日の反省は、カニと他の料理をいっぺんに作って出したので、カニを食べる間に料理が冷めてしまったこと。カニには時間差攻撃が必要だなあ。