三方湖の鰻、琵琶湖の鮎

気が付けばなんともう9月も後半ではないか。おかしい。ついこの間まで8月だったのに。
前回Blogを書いてから何にも書くことがなかったかというとそういうわけではなく、結構遊びに行ったりして楽しかったのだが、なーんか書く暇がなかったのだな。

とりあえず、先週行った琵琶湖の話。

毎年、友人の草野球の合宿に付き合って琵琶湖に行く。野球にはあまり興味がないのに、酒目当てで草野球の応援団に入っている妙な私である。
今回は3連休だったこともあって、ちょっと趣向を変えて寄り道し、琵琶湖に行く前に日本海に出て、福井県三方湖の近辺で鰻を食べてきた。三方湖畔にあるそのお店は友人のお勧めで、天然の口細青鰻という品種にこだわっているらしい。地元でも有名なのか、他に何もないような湖畔沿いの道の一軒屋なのだが、結構な数のお客さんでにぎわっていた。

焼き方は当然、関西風。こってりとして、口の中に入れるとふわっじゅわっと甘みと旨みが広がるのだが、表面は鰻自身の脂でかりかりと香ばしく、カリッふわっじゅわっな初体験の美味しさだった。塩で食べる白焼きもとても美味しい。無性にお酒がほしくなるが、車だったので我慢。


三方湖「淡水」の鰻重


草野球の合宿は、琵琶湖西岸の小さな街の毎年行く民宿で、のんびり。何回も行くうちに、この街がとても好きになってしまって、今では毎年楽しみにしている。延々と続く田んぼや畑の中に、寺を中心に古い民家が小さな集落を作っている。街を縁取るのは、独特の丸みを帯びたやわらかな山並。どこまで行ってもそんなのどかな風景が続いている。川や水路にふんだんな水が流れている。街のあちこちに湧き水。とても豊かな土地だと思う。

琵琶湖に来るといつも楽しみなのが、小鮎の佃煮。てっきり鮎の稚魚を取って煮ているのだと思っていたらそうではなく、琵琶湖に閉じ込められて海に出られない鮎は大きくならず、成魚になっても小さいままなのだそうだ。体長5cmくらいの小鮎は頭から食べられ、ワタがほろ苦くてとても美味しい。この土地の酒「琵琶の長寿」にとてもよく合う。

宿の食事は、定番の近江牛のすき焼き。東西の参加者ですき焼きの作り方でいつも一悶着あるのだが、それもお楽しみの一つ。




今回行ったお店