チャーシュー麺

ラーメンに入っているチャーシューが結構好きである。最近身体のラインが出る薄手の服を着ていると「チャーシューっぽくなったね」と言われることもあるが、自分に似ているから好きなわけではない。いくら私でも、スライスされたチャーシューには似ていない。
普通のラーメンにチャーシューは1枚である。チャーシューの美味しいお店のラーメンを食べると、ちょっと物足りない。せっかく美味しいチャーシューなのでもう少し食べたいな、と思ってしまう。かといってチャーシュー麺を頼むと大抵後悔する。5枚も6枚も入っていると多すぎて全体のバランスが崩れるし、食べているうちに脂で胸焼けがしてくる。普通よりちょっと多いくらい、そう、1枚か2枚も追加されていれば十分なのだ。そういう「ちょっとチャーシュー面」とか「ぷちチャーシュー麺」「ややチャーシュー麺」といったメニューを置いてくれないものかしらんと常々思っているのである。
だというのに、最近たまに行く北海道風のラーメン屋さんは、普通のラーメンにはチャーシューが1枚も入っていないのだ。チャーシュー麺を頼むと大量のチャーシューが入ってくるが、これがまたものすごく旨い。All or Nothing なのでどっちを頼むかいつも非常に悩むが、大抵は胸焼けを我慢しつつ美味しいチャーシューを堪能するという選択肢になる。こうして、自分自身もまたチャーシューへの道を一歩踏み出しているのだ。