謎の行列と新聞の効用/クリスマス料理
我が家の近所に、わりと大きなスーパーマーケットがある。最近ちょっと話題の、コンビニに吸収合併されて、こんどは百貨店を吸収合併しようとしている大手のチェーン店だ。
大手とはいえ片田舎のひなびた店舗であるのだが、どうも休日になると開店前から店の前に行列が出来ていることが多くて、気になっていた。ラーメン屋ならまだわかる。デパートのセール日というのも、まあまあ理解できる。でも普段から安いものしか売っていないようなスーパーで、なにを並んでまで買うことがあるのだろうか。
その謎が解けたのは、先日、ついに新聞購読に踏み切ったときだった。ずっとインターネットでニュースを見るだけで済ませていたのだが、ひさびさに紙で配布される新聞を購読してみた。
新聞を取るのが久しぶりで忘れていたのだが、新聞というものには大量の折込チラシがついてくる。その中に、
「朝市! 午前10時〜正午まで 大セール」
「ズワイガニ 一杯 880円」
などという魅惑的なチラシがあるではないか。奇しくも、くだんのスーパーであった。しかも、
「タラバガニ 一杯 1980円! 30杯限定」
などという限定品セールも。
ついに行列の謎が解けたのであった。
奇しくもクリスマスイブだったその日、開店直後のスーパーの朝市に行ってみた。開店から3分ほど経過したところだったが、店の前にはまだ入りきれない客が行列しており、地下食料品売り場へといたるエスカレーターでは交通規制が敷かれている。店内は開店直後だというのに、えらい活況を呈していた。
結局、1杯880円のズワイガニを2杯買い、そのほかにクリスマスイブを祝うためのご馳走食材をいろいろ買い込んだ。セール品以外は普段より高価でスーパーの戦略に乗せられている感じがしなくもないが、まあ気にしない。
ちなみに新聞の効用はチラシだけではない。テレビ欄の1ページ前に載っているマンガで、敬愛する東海林さだお先生のご活躍を拝見することもできるという特典があるのだ。常々、東海林先生の文章は天才だがマンガはイマイチではないかと失礼にも危ぶんでいたのだが、認識を新たにした。マンガのほうも、面白いとき「も」、ちゃんとあるのだ。(こう書くと新聞のチラシとマンガしか読んでないように聞こえるかもしれないが、他のページもテレビ欄以外はちゃんと読んでいる)。
記録のために、クリスマスイブの料理
ローストチキンを焼くのは3年目くらいかな? 毎年、腿肉の付け根が生焼けになってしまうので今年は策を弄して鉄串を指して焼いたら熱伝導でうまく焼けた。来年は七面鳥とか鴨とか、マニアックな食材を焼いてみたいなあ。