あけましておめでとうございます/ホテルと旅館の違い

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
もともと筆不精だし、昨年は引越しをしたりもしたので年賀状は期待していなかったけど、しばらく会ってない友人から少し届いていて嬉しかった。もっとも最近は私に限らず、個人宛の年賀状というものが減っているらしい。個人情報保護法のおかげで、会社内でも社員の住所というものが公開されておらず、出そうにもあて先が分からないんだそうだ。自分の住所が望ましくない第三者に売り渡されるのは確かに嫌ではあるけど、なんだかあんまり過敏になりすぎている気もする。

年末は、毎年恒例のスキーに行ってきた。今年は志賀高原。初めて行ったけど、広くて、とても良いスキー場だった。しかも今年の爆発的大雪のおかげで最高のパウダースノーを満喫することができた。年末のスキーでこんなに雪に恵まれることは珍しい。ゲレンデの数箇所に神社があったのだが、あまりの大雪のせいで鳥居が半分以上雪に埋もれて、リンボーダンスでもしなければ通れないようになっていた。もう少し積もったら鳥居をまたいで行くしかなくなるだろうと思われる。

ところで志賀高原にはホテルが沢山ある。プリンス系の本当に大きなホテルもあるが、中には民宿と大差ないような規模のホテルも。我々が止まった宿も「ホテル」であり、洋風の造りはたしかにホテルっぽいけど、大き目のペンションと言っていえないこともない感じなのだ。洋室で素泊まりか朝食だけがつき、館内浴衣スリッパ禁止なのがホテルで、和室で夕食がついて風呂は大浴場で館内浴衣スリッパOKなのが旅館という気もするが、日本いわゆる温泉ホテルはすべからく後者である。また、過去に経験した某スキー場にある「ホテル」は後者に当てはまるホテルで、ユニットバス付きの洋室もあったのだがバスタオルがついていなくて、ちゃんとした「ホテル」を期待してタオルを持っていかなかった人々は少なからずびっくりしたのだった。(一般的に、スキー場のホテルは堕落したものが多いような気がする)

ホテルと旅館と民宿の正式な違いは?と思って調べてみた。
昭和23年に施行された「旅館業法」によると、「『ホテル営業』とは、洋式の構造及び設備を主とする施設を設け、宿泊料を受けて、人を宿泊させる営業」とあり、「『旅館営業』とは、和式の構造及び設備を主とする施設を設け、宿泊料を受けて、人を宿泊させる営業」となっている。
さらに、昭和32年の「旅館業法施行令」によると、ホテルは客室の数が10室以上で、旅館は5室以上と決まっているらしい。さらにホテルの場合は洋式浴室またはシャワーを持ち、トイレは水洗式であり座便式(洋式のこと)のものを持たなければならないが、バスタオルを常備することは求められていない。旅館の場合はトイレは存在しさえすれば良く、さらになんらかの入浴施設が存在すればいいのだが、「当該施設に近接して公衆浴場がある等入浴に支障をきたさないと認められる場合」には免除される。つまり銭湯の隣に旅館を立てれば、風呂はなくてもかまわないということなのだろう。
未だかつて、風呂のついていない旅館には泊まったことがないが、見つけたらぜひチャレンジしてみたいものである。