きりたんぽ鍋

数日前の「どっちの料理ショー」でやっていたきりたんぽ鍋が脳裏にこびりついて離れないので、作ることにする。
せっかくなのでスープから手作りしようってことで、鶏ガラも買ってきた。残念ながら比内地鶏の鶏ガラは入手できなかったので、普通のブロイラー。熱湯でさっと湯がいてアクをとり、そのあと水から強火で炊いていく、3時間あまりも煮込んだらよい感じの鶏白湯なスープになった。これに醤油とみりんで濃い目に味をつけてベースとする。
肉は(これまた比内地鶏ではないのだが)鶏のモモ肉に、「玉ひも」というモツを買ってきた。キンカン(鶏の未成熟卵)に内臓がついたもの。キンカンの部分は卵の黄身を淡白にしたような味で、少し鶏くさい。内臓のほうは卵管なのかな?内側のどろどろしたところが気持ち悪かったが、火を通したら卵の白身みたいな味だったのでなるほどと妙に納得。
野菜は定番で、舞茸にしめじ、ゴボウのささがきに、セリである。本場ではセリの根っこも綺麗に洗って食べるらしいというのを見ておそるおそるやってみたが、セリの香りを凝縮したような強い香りでたしかに美味しい。
それにもちろん主役のきりたんぽ。これはスーパーで真空パックのものを買ってきたが、せめてもとグリルでこんがり焼いてみる。
鍋料理っていうのは同じ味付けで煮たものを食べるのだが、これほど具に個性があるとまったく飽きず、とても美味しい。特に、野菜の香りの多様性がとても楽しい。そういえば先月のDancyuのサブ特集が野菜鍋だったのだが、どれもとても美味しそうだった。ぽちぽち試してみよう。