青梅マラソン

小雨の降る中、青梅マラソンに出場。
昨年もチャレンジしたのだが、20km過ぎあたりで見事花と散ってしてしまったので、今年はその雪辱である。
青梅市河辺駅あたりから出発し、青梅街道を奥多摩方面にさかのぼりながら15km、奥多摩大橋でおりかえして戻ってくる、全部で30kmのコースである。首都圏近郊では一番といってよい大きなレースで、今年も12,000人の出場者があったらしい。でも勾配の急なのと、わりと厳しい制限時間のために、私のような底辺の市民ランナーには楽なコースではない。

昨年は、「あと何分で制限時間がなくなる」というマイナス思考で気持ちが下向いてしまって失敗したので、今年は逆に、一番遅いペースで走ることにして、それより早く走れた分は貯金だと思うことにした。
30kmのコースを3時間30分で走りきらねばならないので、計算上は1kmあたり7分で走ればぎりぎりゴールできる。もし1kmを6分で走れれば、1分間の貯金になる。勾配が急で6分50秒かかっても、まだ10秒貯金はできる。もし7分を超えてしまっても、過去の貯金で補填できる間は、まだちゃんと間に合う。
スタートロスが3分ほどあったが、最初の数kmが順調で6分/1kmくらいのペースだったので、この借金は最初の3kmで返すことができた。その後も順調に貯金を続け、折り返し地点へ。後半はおおむね下り坂なのだが、ところどころ急な上り坂があってこれが苦しい。たまに7分を超えつつ、それでも貯金を使い果たすことなく帰ってこれた。
最後の5kmは本当に辛かった。もう歩いても間に合うぞと悪魔が肩越しにささやいたが、最後の気力を振り絞って、7分くらいのペースではあるけど走ってゴール。
実は、一度も歩かずに最後までちゃんと走ってゴールできたレースはこれが初めてだった。やった!