黄魚麺 at 沈家门兰嫂海鲜面(福建中路店)

前日の夜にスーパーで鴨の広東風ローストを買ってきて食べたら、思った以上に脂が強かったようで、また胃痛がぶりかえしてしまった。それであまり食欲はないものの、せっかくの週末なのでお店の新規開拓もしたいと思い、なかば義務感にかられて街中に出て行った。

とはいえ、重たい料理はとても食べられそうにないので、あっさりとした麺料理をもとめて、中国の食べログ的サイトで評判がよかったお店へ。南京東路という上海一の歩行者天国からほど遠くないところにある。店構えはかなりローカルな感じで、ホテルで言うなら二つ星くらいという感じのカジュアルな店構えだった。

エビなどの乗った海鮮麺が店名になっているけど、サイト情報によると黄魚麺というのが一番人気らしいので、それを注文した。白濁したスープの中に、小ぶりのイシモチ(黄魚)のフィレがいくつか浮いている。雪菜(かな?漬物)がアクセントになって、見た目は地味だけどなかなか美味しい。

ちなみに、紅一点で浮いているのはプチトマトでした。味のバランスにはまったく寄与していないので、彩り重視なのかなあ。最初、その存在感から缶詰のチェリーかと思ってしまった..

上海で出てくる典型的な麺は、中細で断面の丸い拉麺で、日本の感覚からするとあまりコシがないので物足りなく感じる人も多いかもしれない。でも、丁度よい茹で具合のにあたると、するするとした独特のテクスチャがあって、私は結構好き。麺のコシを楽しむというより、上に乗せる具がメインで、具をうけとめる土台として麺がある、というようなスタンスらしい。

中国の中でも場所によってメジャーな麺は違うそうで、一般に北の方に行くほどコシが強く、南の方は柔らかいので、北の人間は南の麺をばかにしているのだ、というようなことが、先日新聞に書いてあった。たしかに、刀削麺なんかは、日本のうどんくらいコシがある。


ちなみに夜は家で、前日の鴨の残りを食べた。前日の教訓により脂と皮を全部のこしたら、いくらも食べるところが無かったのだった。