保存食の日

最近すっかり夏めいてきて、八百屋には初夏の味覚が沢山並びだしている。あいかわらずばたばたと忙しくてやる気がでなかったのだが、今日は意を決して保存食関係をいろいろ仕込んでみた。

まずは山椒の実。一番大きなパックを買ってきて、同居人とかーちゃんも動員して三人でちまちまと枝から外す。ワールドカップの日本とオランダの試合が始まるころにやりはじめて、試合が終わってもまだ残ってた。丁寧に細かい枝までとろうとすると幾らでも時間がかかるのだが、私が一番短気で雑なのだ。しかし、ちりめん山椒が気に入っているらしいかーちゃんと同居人が頑張ってくれて、なんとか400gあまりの実がとれた。これは、一瓶だけは100gほどの青い実をそのまま小さじ2杯の塩とまぜた塩漬けにして、残りは佃煮に。これくらい作っておくと、一年間なんだかんだと楽しめる量。

次は新ショウガ。繊維にそって薄く切ってざっとゆがき、甘酢に漬けたのを一瓶。残りは薄い輪切りにして、ショウガの半量ほどの醤油とぐつぐつ煮て佃煮に。シンプルなレシピだけど、さっぱりして食欲のないときでもご飯がおいしく食べられるので気に入っている。

次に、2月くらいに仕込んであったアンチョビの仕上げ。これは、頭付きのをそのまま塩漬けにしてあったので、頭と内臓をとって指で3枚におろしてフィレにして、くるくる巻いて瓶につめてオリーブオイルをだばだば入れて完成。ひと月ほど寝かしておいたころが食べごろになるはず。予定より1ヶ月以上遅くなったおかげで、ちょっと漬かりすぎてイワシの実が溶けそうだった。まあよい発酵味はでてるかも〜。

これだけやって疲れたのでさすがに今日はうちどめにしようかと思ったのだが、買い物に行ったら手頃な熟し加減の南高梅を売っていたので思わず梅干し用に購入。しばらく水に漬けておいて、夕食が終わってから取り出し、水気を拭いてヘタをとって塩漬けに。梅干しは昨年に続いて2回目なので、まだちょっとどきどき。美味しくできるといいなあ。

と、一日中保存食づくりばっかりやっていたのであった。もう十分、といいたいところだけど、新鮮ならっきょうが売っているうちに、これも漬けてしまいたいんだよなあ。今時分の季節はなにかと忙しい。