いちゃがりがり

川崎まで行く機会があると、よく地下街にある沖縄物産ショップをのぞいてみることにしている。
先日はこんな駄菓子をみつけて買ってきた。

いちゃがりがり。
パッケージにはイカが強調されているけど、なぜか「いかがりがり」ではなくて「いちゃがりがり」なのだ。

食べてみた。

味は、黒糖コーティングされていない塩味の、巨大なカリントウといったところ。中に細い干しイカが入っているけど、全体にそれほどイカの味はしない。化学調味料不使用の、素朴な小麦粉の味だ。でも、とにかく硬い。齧ろうとした一瞬、食べるものを拒むような頑なな歯ごたえに戸惑った。

パッケージのコピーも「カタイ!」とか、「かむちからでアゴを強くします」とか書いてあるけど、そのとおり。でも、食べているうちに、だんだん癖になる。「かたい! アゴが疲れる!」なんていいながら、結構あっという間に食べつくしてしまった。


ちなみにこのショップに行く本当の目的は、沖縄の野菜を買うこと。日によって品揃えは違うが、ハンダマや苦菜、長命草などの、沖縄のひとくせある野菜が手ごろな値段で手に入る。独特の香りのあるこれらの野菜に目がないのだ。

先日沖縄の古民家を見学したとき、家の裏手に小さな菜園があって、家で食べる野菜を育てるという話にひどく魅力を感じた。想像だけど、気候のよい沖縄のことだから、これらの野草とも野菜ともつかない草が庭に半自生してるのを、日々採っておかずにしてたんじゃないかな。うらやましい。私もぜひそのうち、裏庭に菜園のあるような家に住みたいと思う今日この頃。