備瀬フクギ並木→美ら海水族館 etc.

備瀬フクギ並木

食後、腹ごなしに備瀬フクギ並木を散歩。海岸沿いの集落の中に、防風林のフクギが大量に植えられている。というか、防風林のフクギが大量に生えている中に、家がある。どこまでも、そんな風景が広がってる。

季節柄、観光客も殆どいなくて、とても静か。両脇の小さな家々にもあまり人の気配がない。飼われているヤギの鳴き声とか、砂地をあるく自分の足音を聞きつつ、昼なお薄暗い並木道を歩くと、なんだか心まで静か。


(途中にあった拝所らしきもの)

途中で海岸に出て、ずっと砂浜を歩いて帰ってきた。12月なので水は冷たくて泳げそうにないが、足をつけてマラソンの痛みを冷やしてみたりする。遠浅の綺麗な砂浜で、遠くに島が見えたりして、とても美しい。


美ら海水族館

ギネス級だという巨大な水槽でジンベエザメを見たり、砂から生えてるアナゴを見たり、さまざまな綺麗な色の魚を見たりしてほっこりなごむ。
イルカショウでは、ごんどうイルカのゴンちゃん(25歳)の芸に感服。イルカって、頭いい。

フォトジェニックな魚(名前失念)。

おきなわ郷土村

美ら海水族館と同じく、海洋博公園の中にある。琉球王朝時代の集落のテーマパークというところで、沖縄のいろいろな地域・年代の集落の建物を移築したり復元したりしている。いろいろな建築様式を比べることができて面白い。

写真上の段は、ノロ(神事祭祀を司る神女)の家。沖縄の民家といってイメージする、漆喰でとめた赤い瓦屋根に、板敷きの木造建築。風通しがよくて、気持ちよさそう。

写真下の段は、本部(もとぶ)の民家。この公園近くに現存した昭和初期の農家をモデルにしたものだそうで、建築様式としてはもっと古い年代の穴屋形式だとか。写真のように、竹を組んだ壁や床、屋根は葦葺き。台所は別棟の小屋になってる。なんだかとってもアジア〜ンなのであった。

実際のところ、明治22年(1889年)まで、赤瓦を一般民家に使用することが規制されていたらしい。そのための葦葺き屋根だっていうのもあるけど、台風が来たら簡単に吹き飛ばされそうで、ちょっと怖い。
文明に毒された現代人の私の視点からすると、瓦屋根で板敷きの民家は、短期間なら住んでみたい感じがするけど、このあまりにもバンブーな本部の民家は、なかなか住むには抵抗がある感じなのであった。住めば都で、楽しいかもしれないけど。これが昭和初期まで実際に使われてた様式というのは、なんだか驚き。世の中、まだまだ知らないことが沢山ある。