ばやお@栄町、那覇

実は今回の沖縄旅行で絶対食べたいと思っていたものがあった。それは、那覇のディープ飲み屋ゾーンは栄町にあるという噂のお店、「おでんの東大」の焼きティビチ。そんなことを言ってる時点で「玄米菜食なんぼのもんじゃい」状態なのだが、マラソン完走のご褒美として、痛い足を引きずりつつ、勇んで栄町に出かけたのであった。

が、夜の街・栄町は、日曜休みの街でもあった。多くの店の灯は消え、街は閑散としていた。おでんの東大も休み...しまったー、事前の調査が足りなかった。
プランBとして、栄町の商店街中にある、魚介類が美味しいらしい「ばやお」というお店に行ってみた。(この店名を見るとどうも宮崎駿を思い出さずにはいられないのだが...)

ラソン完走のご褒美ということもあり、このあたりから完全に「なんちゃって」を通り越し、「玄米菜食?は、なんでしたっけそれ?」モードに...

(写真の説明は左上からZ方向に)

まずは突き出しの、切干大根と切り昆布の煮物。自分ではこの二つを同時に煮ることはあまりないのだが、優しい味同士で合う。切干大根が太くて美味しい。

苦菜を千切りにしてゴマドレッシングをかけたもの。メニュー上の名称も「苦菜のドレッシングかけ」って、そのまんま。苦菜がほんのり苦くてうまい。

つい頼んでしまった生牡蠣。シークワーサーがついてくるのが沖縄風。

沖縄の県魚、グルクンの唐揚げ。香ばしく揚がっていて美味。

この日の主役(?)、シャコ貝の刺身。シャコ貝というと、1mくらいまで巨大に成長するとか、腕を挟まれると危険というイメージがあるが、ここで出てきたのは全長20cmに満たない可愛いサイズ。水槽で活かしてあるのを、その場で捌いてくれる。シャコ貝の身はコリコリシャクシャクとした歯ごたえで、かなり磯臭くて美味しい。味的には日本酒が合いそうな感じ。

近海魚の刺身盛り合わせとなっていたので注文してみたら、マグロ、イナダ、タイなど割と知ってる魚ばっかりだったのが少々残念な刺身盛り合わせ。でも味はとても美味しかった。写真の量で一人前。

ドゥル天。田芋という里芋の親戚で作ったコロッケのようなもの。外側がカリっとして、中はねっとり、具材の出汁の味も利いていて最高に美味しかった。同行者一同、思わずドゥル天への愛に盛り上がる...。

野菜が食べたくて、ついまた頼んでしまった人参のシリシリ。やっぱり優しい味で安心する。

魚天。魚の種類に関する記述はないのだが、白身のやわらかい魚。この大盛り具合(5切れ+ゴーヤ天1枚)で500円というコストパフォーマンスの良さ。大変に美味しいが、二人で食べていたので胃袋的にはこれでとどめをさされた感じ。

この店には他にも紅芋天とかゴーヤ天とか色々な種類の天ぷらがあり、すべて値段的には500円くらいなのだが、全部このボリュームだとすると色々頼めないのが残念。色々な種類が少しずつ入った盛り合わせがあるといいのにー、と思った。

ともかく、魚介類を沢山食べて、大変満足して店を後にしたのであった。(その後当然のようにハシゴしたが...)