マレーシア料理 Nyonya と FerraraのCannoli @ NYC

NY出張に行ったついでに、一年ぶりに台湾人の元上司と、その友人の別の台湾人と、香港人の同僚D氏と、「食い意地友達」の友人マレーシア人のS氏と食事に行った。

夕方くらいに元上司のオフィスに集まって、どの店に行くかでケンケンゴウゴウの議論。上司は中華に行きたくて、D氏は中華なら郊外の適当な店ではなくて、マンハッタンのチャイナタウンまで行かないと気がすまない性質。そしてS氏はいつものごとく、マレーシア料理を提案した。

「えー、マレーシア料理かよー」となんだか不満げな元上司。
S氏によると、実は元上司の奥さんが大のマレーシア料理好きなので、家族で食事に行くときはマレーシア料理になることが多い。大中華帝国が最高だと信じて疑わぬ元上司には、それが不満なのだという。

マレーシア料理ならどこの店がいいのか、と聞くと、S氏は「それなら絶対 Nyonya!」と即答。最近のお気に入りらしい。S氏の勢いに押されたか上司も納得して、ついにそのマレーシア料理店に行くことになった。(なんだかんだ言いつつ、本当は好きなんじゃないかと思う)

場所はマンハッタンの、リトルイタリー。最近は中国勢力が増大して、リトルイタリーの中まで漢字の看板を掲げたアジア料理店がたくさん侵出している。Nyonya は中くらいの規模のわりとこじんまりしたお店でがやがやと賑やか。金曜の夜のためもあってかとても繁盛していた。

一生の不覚なことに、メニューを写してくるのを忘れてしまったのだが、だいたい次のようなものを食べた。


  • 写真上段:
    • (左)インド風のカレー味の効いた野菜のピクルス。辛すっぱい。
    • (中)薄く、パリっと焼いた独特のナン。ちぎって、スパイスの香りの良いカレーソースをつけて食べる。
    • (右)サテ。ちょっと甘辛いタレの焼き鳥といったところ。カレーソースをつけて食べる。
  • 写真中段:
    • (左)不覚にも味を忘れてしまったのだが、野菜入りのライスクレープみたいなものだったと思う。
    • (中)魚の揚げたのに、乾しエビのそぼろがたっぷりのったもの。そぼろ部分はピリっと辛い。
    • (右)S氏の大好物、鶏のゆでたの。鍋に湯を沸かして骨付きの鶏を投入し、そのまま火をとめて20分くらい放置して作るらしい。シンプルな料理だけれど絶妙の茹で加減の鶏が美味しい。
  • 写真下段:
    • (左)デザート。カキ氷2種(ローズシロップとよくわからない味のシロップ)に、タピオカ入りココナツミルク。カキ氷には豆や角切りゼリーだけでなく、とうもろこしとか、原色の緑のグミみたいな物体とか妙なものがいろいろ入ってる。それがマレーシア流らしい。

他に写真をとりそこねたが、焼きビーフンなんかも食べたと思う。

特に魚はカリっと揚って、乾しエビの効いたそぼろとのコンビネーションが絶妙でが美味しかった。メニュー名を覚えてこなかったのは本当に不覚。マレーシア人のS氏は魚が大好きで、私も魚好きなことを知ってるので、「Hamaさん (彼は私をこう呼ぶ)、この魚は僕たちで食べきるしかないね」って言ってたのだが、本当にそのとおりになった。最後の頭やヒレまで奪い合うように食べつくした。
5人でこれだけ食べて、アルコールは飲まないけどチップまで含めて一人30ドルくらいだった。安くて美味しくて大満足。やはり、食事は大勢が楽しくて美味しい。

食事の後、膨れたお腹をさすりつつ、リトルイタリーの界隈を散歩した。

上司が、Cannoliを食べよう、といって一軒の菓子屋に足をとめた。なにそれ、と聞いたら「God Father で誰それが撃たれたときに食べてたやつだ」と、相変わらずよくわからないお答え。イタリアの菓子で、マスカルポーネチーズかなんかを小麦粉の記事で巻いてあるやつらしい(写真下段中央)。もってかえって翌日食べてみたが、ほんのり甘くて美味しかった。古くて有名な店らしいのだが、可愛いクッキーなんかもたくさん売ってて(写真下段右)、とてもイタリアっぽかった。

そして、道端のベンダーで龍眼(ロンガン)などのフルーツを買い込むS氏。やけにたくさん買ってると思ったら、上司と半分こするらしい。半分こしたと思ったら、S氏は上司の分の袋から龍眼を取り出してはつまみ食いして、「なんだおまえ、俺の袋から食ってんのか!」と上司に怒られてた。しかし怒られても気にせず食べ続けるS氏に、結局放っておく上司。なんだかんだ言って仲がいいのだ。この二人のどつき漫才を見ていると、なんだか妙に和むのだ。