今年の夏山と信州の旅

雨に降られた山のぼり

今年の夏山本番は、五竜岳鹿島槍ヶ岳を目標に、北アルプスに行ってきた。
まずは八方尾根スキー場からテレキャビンやリフトを乗り継いで、標高1800mくらいまで楽して登ってしまう。大きな山の荷物を抱えてリフトにのるのはちょっと怖いが、足の下に高山植物が咲き乱れていてとても綺麗。リフトを降りてからは、よく整備された道を八方池まで歩く。簡単に登れるので家族連れのハイキング客で混雑している。


高山植物いろいろ)

(八方池)

八方池から先が本格的な登山道で、3時間ばかり歩いて本日のお宿である唐松岳山荘に到着。唐松岳は山荘の目の前で、歩いて10分ほどで簡単にいくことができる。右手奥には難所として有名な不帰の嶮(かえらずのけん)が見える。

ビールで乾杯してゆっくりすごしていたのだが、そのうち雨がざあざあと降ってきてあやしい雲行きに。天気予報によるとどうも明日・あさっては大雨らしい。

翌朝起きると雨はあがっていたので、とりあえず隣の五竜岳山荘まで行くことになった。牛首という名のついたちょっと怖い岩場を通過して、あとはわりと歩きやすい道。しかしそのうち雨がふってきて、五竜岳山荘では結構なざあざあ振りになってしまった。高所での雨風は怖いので、おとなしく撤退することにして、そのまま遠見尾根をつたって五竜とおみスキー場に下山した。スキー場から登って隣のスキー場に降りてきたことになる。遠見尾根はやたらと距離が長く、疲れた。

雲で視界もわるく、ちょっとだけ五竜岳を望めたのと、足下の高山植物が綺麗だったのが救い。

五竜岳

それに下山途中に雷鳥に遭遇した。温暖化の影響もあって年々数が減っており、絶滅が心配される鳥なのだ。元気で生きてね、と心の中で祈る。

雷鳥さん)

信州の旅

その後下山してお風呂に入って松本に移動して蕎麦を食べてお酒を飲んだ。途中下山したとはいっても、長い下山の影響で体力が尽きたらしくて体調が悪く、ほとんどお酒が飲めなかったのが残念。

その晩は、宿泊費についてはコストパフォーマンスを最重要視する(飲食費を最大化するためだ)同行者の判断により、なぜかインターネットカフェにて宿泊。良い大人が5人もそろって...と自分でもおかしかったが、空調が効いてて結構快適。じゃっかん雑音と照明の明るさが気になったが、どこででも眠れるのが特技の一つなので、狭い個室に横になってぐっすり眠ってしまった。(他の同行者はよく眠れなかったらしい...)

翌日は下諏訪に移動して、諏訪大社下社を観光。春宮、秋宮の2つがあるのだが、さすがに古くて味わいがある。拝殿の四隅に御柱が建っていて、一種の結界を張ってるらしい。その後付近を散策したのだが、この地方の神社は小さなところでもみな同じように四隅に御柱を建てていて、興味深かった。


(上段は秋宮の鳥居と神楽殿。下段は青銅製としては日本一大きいという高さ1.7mの狛犬

まず秋宮を見てから、1kmほど離れた春宮まで歩いていく。途中、甲州道中と中山道の合流地点などもあり、歴史を感じさせる。


甲州道中と中山道の合流地)

下社春宮の近くには、万治の石仏というのがある。春宮に石の大鳥居を作るときに材料にしようとした岩にノミを入れたところ、傷口から血が流れ出したので恐れてこれを石仏としてまつった、というもの。いびつな形の石仏だが、なんともいえない味わいがある。


万治の石仏

その後、上諏訪に移動して片倉館 千人風呂で汗を流した。1928年に建てられた古い洋館の風呂で、内部もヨーロッパ調でとても面白い。ただ残念なことにこの日は上諏訪の花火大会の日で、風呂もとても混雑していておちつかなかった。空いてる時にまた行ってみたい。