餃子の王将

餃子の大将が大連に出店したというニュースを見て以来ずっと気になっていた。だって大連といえば中国東北部、餃子の本拠地である。しかも餃子といえば水餃子で、焼き餃子は邪道な世界である。日本式の餃子、しかもちょっとチープ感漂うチェーン店の焼き餃子が受け入れられるのだろうか?
しかしテレビで見る限りでは、中国人への評判はなかなか悪くないようだった。ということは美味しいのだろうか?(食べたことが一度もなかった)昨日ちょうどチャンスがあったので行ってみることにした。
まずメニューを見て値段の安さに驚く。餃子1皿6個入りで200円。ラーメン450円。レバニラとか野菜炒めのような街の中華屋的一品料理もいろいろあり、ほとんど一皿500円程度におさまっている。
お味の方はといえば、結論から言えば餃子は想像以上に美味しかった。ややジューシーさにかける感じもするが、ちゃんと練りこまれた肉餡は弾力があって食感は悪くない。なにより、カリっとしっかり焼けた皮が美味しい。ラーメンは、社員食堂のラーメンみたいな味がした。
結構大きな店は満員で、私が食べている間にもひっきりなしに人が出入りしていた。そこそこ美味しくて、かなり安いのだから人気があるのも分かる。食べ盛りの人には堪らないだろう。でもなんというか全体的に、味の質がファストフード的である。脂と塩分と旨み調味料過多である。
大将には定食メニューもあり、単品で注文するよりさらにお得になっている。レバニラ炒めと餃子のセットとか、唐揚げと餃子のセットとか、ラーメンと餃子と半チャーハンのセットなど、食べ応えのありそうなメニューが並んでいる。あらゆる定食に餃子がついてくるので、「餃子定食」には差別化のために餃子2皿がついてくるという寸法だ。いくらなんでも食べすぎじゃあるまいか。
帰り道、なんだかデッカい人たちが目に付いた。日本人の肥満化が進行しているという話を思い出した。