那覇マラソン

12月の第一日曜日は那覇ラソンの日である。一昨年に初めてフルマラソンを完走して以来、3回目の挑戦である。(昨年は不精して日記に書かなかったのだが、ちゃんと完走したのだ)

やっぱりマラソンって練習量に比例するのだということを毎回思い知らされる。最初の年は、練習で10kmくらいしか走ったことがない状態だったので地獄だった。「レース効果」というものがあって、レースでは緊張感があるので普段練習で走っている距離の倍くらいまでは意外と軽く走れるものなのであるが、魔法の力はそこまでなので、後半がものすごく辛かった。昨年はちょっと頑張って練習で25kmくらいまで走ったりした後でレースに臨んだので、最初の年よりは随分と体が楽だった(それでも最後の5kmは足が動かなくなって歩いたのだが)。今年は、週末に時間が取れない事情もあって昨年よりは練習不足だが、最初の年よりはマシ。タイムもその中間だった。

ラソンのレースに出るたびに、そして何もない時でも、最初にフルマラソンを走ったときのことはすごく克明に思い出す。思い出すたびに涙が出そうになるほど、感動した気持ちが湧き上がってくる。それというのも、すごく辛かったからだと思う。すごく辛かった上に、痛い身体にムチ打ってなんとか頑張って絶対無理だと思われた完走を果たした、そんな自分に感動しているらしい。
残念ながら2年目以降は、同じレベルの感動を得ることができていないい。特に今回。もちろん完走できて嬉しいのだが、制限時間に間に合うと判断した途端に歩いてしまう自分のみみっちさに多少の自己嫌悪をもよおさないといったら嘘になる。
そんな自分の気持ちに気がついたので、ちょっと反省して気持ちを入れ替えることにした。次回はぜひ、自己ベスト更新などの目標をかかげて頑張ろう。そして痛い体にムチ打って最後のゴールまで走りきり、そんな自分にいやというほど感動しよう。底辺の市民ジョガーのレース計画は、そんなマゾでナルシストな喜びに満ち溢れているのである。