肌の綺麗になる洗顔術

ここ数年、肌のトラブルに悩まされていた。額から鼻にかけてのエリア、いわゆるTゾーンがいつもなんとなく脂っぽくなってしまうのだ。朝どれほど綺麗に洗ったとしても、夕方にはなんとなくペタペタとしてきて、さらにその状態が続くと額にぶつぶつと、ニキビの初期症状のようなものが出来始めてしまうのだ。
寄る年波による現象であるのかと半ばあきらめ始めていたのだが、昨年、面白いことに気がついた。ヨーロッパからアメリカへと3週間にもわたる出張に出ていたのだが、その間から妙に肌が綺麗になっているのである。お肌すべすべ。Noぶつぶつ。No脂ぺとぺと。しかし残念ながらこの状態は長続きせず、帰国して1週間も経つうちにまた額のぶつぶつが復活した。
はっきりって出張中は野菜不足で肉・脂過多な食生活になりがちなため、特に食べ物が良くて肌が改善するとは思えない。普段の生活と何が違うのであろう。その後も出張に出るたびに肌が綺麗になるという不可解な現象を観察しながら1年間悩み続け、ついに先日その謎を解明したのである。
今はじめてここに明かされるその秘訣とは...ズバリ、

タオルで顔を洗う

これだけである。
出張中は洋風のバスタブなので、湯に漬かりながら小さなタオルで体を洗ったりするのだが、その際にお湯で示したタオルで顔を洗っていたのがよかったのではないか。
さっそく仮説を実証すべく、日本でも布で顔を洗うようにしてみた。我が家は純和風のバスタブであり、湯船にタオルを浸すのは一応マナー違反なので(一人なら気にしないけど)、顔を洗うときに小さい手ぬぐい状の布で洗うようにしてみたのだ。
果たして、数日も経たないうちに効果が出始め、私の額は海外出張中のようにスベスベつやつやとしてきたのであった。綺麗な状態が長持ちして、夕方になってもペトペトとしてこないところも嬉しい。
この大発見(?)に気をよくした私は、現在第二のプロジェクトである「小鼻の黒ずみを綺麗にする」洗顔術への取り組み中である。額のぺとぺとには個人差があるかもしれないが、小鼻の黒ずみは、ほとんど全ての女性に共通の悩みであるはず。よって、より広大なマーケットがあるはず。小鼻の黒ずみを綺麗にする洗顔術を編み出した暁には、「Hamazoの美肌洗顔術」などという本を出版して、印税がっぽがっぽ儲けて、美容界のカリスマに...うしししし。などと浅ましい夢を見つつ、今日も手ぬぐいで小鼻をこする私なのであった。