ホルモンセンター 酔笑苑(本厚木)

七沢温泉から厚木市内へ出るバスは3時間に1本(!)くらいしかなかったので、タクシーを呼んで市内へ。
厚木といえば学生時代をすごした懐かしい土地である。しかし久しぶりに訪れたこの街はもうすっかり様子が変わって、町並みを見てもどこかどうだったか、全然思い出せない。記憶にある町とはまったく変わってしまっていた。
厚木といえばホルモンが名物である。と、勝手に思っている。しかし今の厚木は小奇麗なチェーン店の居酒屋が林立し、古き良き汚き厚木のホルモン屋はなかなか見つからなかった。
それでもあきらめずに由緒正しき厚木のホルモン屋を探して街の中をうろうろしたところ、やっと1件それらしい店を発見。
店内に入るとものすごい熱気である。店内の中央を陣取る巨大な変形コの字のカウンター。ものすごい熱気。カウンターの上に小さな七輪を置いてくれるので各自これで焼いて食べる。メニューはホルモン中心。突き出しは生のキャベツに辛味噌だれ。「ホルモンセンター」という意味不明の看板。これぞ探していた正統派厚木のホルモン屋であった。
ビールだのホッピーだの飲みながら、「ミックスホルモン(いろいろな内臓の盛り合わせ)」「豚ハラミ」「骨付きカルビ」「ミノ」「コブクロ」「アミレバ」などを食す。「アミレバ」というのはお店のオリジナルメニューだそうで、棒状に切ったレバーを、メッシュ状になった豚の脂でくるんだものなのだが、パサパサしがちなレバーが脂のおかげでしっとりと焼き上がり、なかなか美味しいものだった。メニューは300〜1000円くらいで、とてもリーズナブルだがどれもとても美味しい。
カウンターの中に巨大な寸同があり、スープが煮えている。隣の鍋で麺をゆでてラーメンを作っているのだが、見ていると結構注文が多い。せっかくだから食べてみるか、ってことで1つ注文。なんの変哲も無いしょうゆ味のラーメンだけど、野菜の甘みの出たスープにもちもちした縮れ麺がよく合って、肉の脂に疲れた胃にとても美味しい「シメのラーメン」なのだった。
せっかく温泉に入って綺麗になったのに、全身ホルモン臭くなって帰宅。電車が空いていて幸いだった。