Black Jack Magazine

私は知る人ぞ知る、ブラックジャックのファンである。っていっても去年からだけど。ちなみに昨年誓った手塚治虫全作品制覇作戦はまだ決行中で、ライフワークとして今後も続けていく予定である。(読むだけでも大変なほどの作品量っていったい...)

最近、Black Jack Aliveと称して、最近の漫画家さんにブラックジャックを主人公にした読み切り短編を書いてもらう、という企画がヤング・チャンピオンという青年誌で進行していた。気になってはいたけどしかしこの「ヤンチャン」って、露出度の高いおねーさんが表紙でくねくねしているような雑誌で非常に購入しづらくて、買わないままずっと来ていたのであった。
読みたい、でも恥ずかしい。そんな私の願いを願いを聞き入れるかのように、総集編が出たのがこの「BlackJack Magazine」である。
いい歳して分厚い漫画雑誌を買うことをちょっと恥ずかしく感じつつ購入。電車で読むのは避けて、家に持って帰って大切に読んでいる。
結構面白い。
絵柄とかストーリーとか、キャラに対する愛情とか、いろいろ違いはあるけれど、なんというかみんなそれなりにブラックジャック。キャラの性格とか、ストーリの方向性とか、一冊にまとめて読んでもそれなりに矛盾を感じないくらいに波長が合ってる。
これはやっぱり原作の力なのであろうか。他の漫画家が書いたものは、絵柄はバラバラでも、ストーリーはオリジナルでも、ブラックジャックというキャラクタや作品が愛されているというのがヒシヒシと伝わってくる。もう30年ちかく昔の作品だというのにすごい影響力なのだ。かくいう私もその影響を最近になって受けたひとりなのだが。
実は現在放映中アニメの「ブラックジャック」が、一番世界観を破壊していると思うのは私だけだろうか。見た目の絵柄は原作を一番踏襲しているし、ストーリーも原作から借用しているが、ブラックジャックピノコの人格が変わってしまっている。あれはもはや、ブラックジャックではない、と思う。

※4/16追記:漫画のほうも、"BlackJack M" なるBJ+レディコミ+ミステリーみたいなシリーズのほうはちょっと...