宗教的な銀行

テレビでちょっとやっていた、アメリカで宗教色を前面に出した地方銀行が大きく取扱額を増やしているのだそうで。銀行に行くと、ついでに宗教的カウンセリングもしてくれるというサービス。白人プロテスタント教徒が90%を占めるという田舎町のことだから、本当にありそうで(あるのだが)こわい。
ある意味宗教にオープンでフレキシブルに現実主義者な日本人には信じがたいことだけど、アメリカでは宗教と科学は同列に語られる。ダーウィンの進化論と聖書の天地創造に、重み付けをしないで同列のものとして教えるという州もあるらしい。昨年末のスマトラ沖地震についても、神の仕業と考える人がアメリカ全体で25%もいたらしいとかいう話もあるし。
宗教と科学や合理主義に、社会としてどちらに重きを置くかというのは文化圏ごとにどれくらい異なっているのだろうか。日本は明らかに後者。敬虔なイスラム教国や、アメリカ(特に南部)は前者か。ヨーロッパでは意外に宗教離れが進んでいて、日常的に教会に行く人の割合はとても小さくなっているらしいのだが、どんなもんだろうか。