チーズフォンデュとラクレット

寒かったので、というかスイスっぽいチーズ料理を一度も食べていなかったので、夜はチーズフォンデュ。前回来た、フォンデュの専門店に行ってみることにする。独特の、強烈な香りがするチーズは塩気も強くて白ワインががんがん進む。ものすごく体に悪そうな味のうえに食べているうちに飽きるのだが、でも美味しいのはやっぱりチーズの質がいいからだろう。
食べているときに後ろで強烈な香り。なにかと思ったら、これまた名物のチーズ「ラクレット」を溶かしているところだった。ラクレットは直径40cmくらいのチーズなのだが、これを半分に切って、切り口を電熱器であたためる。溶けやすいチーズなので、とろけてきたところを掻き出して、お皿に乗せてイモやパンと共に頂く。見た目はそうでもないけど、ウォッシュチーズの一種だそうで、香りはかなり強烈だ。「溶かして乗せる」というキーワードから、「アルプスの少女ハイジ」でおじいさんが暖炉で溶かしたチーズをパンに乗せてくれたのをハイジが美味しそうに食べるシーンを思い浮かべる人もいるだろう。専門家(誰よ)の間では、あのチーズはラクレットだという分析が通説だ。
何年も前に一度食べたきりで、今回の旅行でも食べ損ねてしまったので、お土産に「ラクレット」を一かたまり買って帰ることにした。