「コーラス」

問題児だらけの殺伐とした寄宿学校に赴任してきた新任の舎監。もともと音楽家を志して、今はその夢を諦めていた彼だが、子供たちに歌を教える。歌うことで立ち直って行く子供たち...というフランス映画。ほとんど「天使にラブソングを」の少年寄宿舎版といった感じなのだが、主人公の舎監の先生の優しさあふれる演技や、古城を改造したようなふるい寄宿舎の建物がとてもよかった(←石壁好き)。

それに、天使の歌声の少年をはじめ、劇中の合唱がすばらしく美しい。舎監の先生が作曲したという設定の曲もどれもすばらしく美しいのだが、映画のために作った曲なのだろうか...。合唱部分はサン・マルク少年少女合唱団が歌っており、天使の歌声の少年も本物の合唱隊のソリストなのだそうだ。耳の保養になりました。