Union Oyster House

1826年に作られた、アメリカで一番古いレストランだという触れ込みのレストランである。
ダウンタウンの一番端っこに立っているこの店は、古いレンガ造りで、確かに古い趣がある。店の中に入ると年季の言った半円形のカウンターがあって、ここが昔からオイスターバーの機能を果たしている部分らしい。今も昔と変わらず半ダースばかりの人々がカウンタに座って、思い思いに牡蠣を食べていた。
店内に大きな水槽があって大量のロブスターがウヨウヨしている他は、まあ普通のレストランという雰囲気。
私はアペタイザに半ダースのグリルド・オイスターをオーダー。ちょっと身が小さかったが、その分、一つの牡蠣殻にいくつも身を乗せた状態で焼いているのは良心の表れというところだろうか。メインは Lobster Newburg。ロブスターをシェリーと生クリームたっぷりのソースで調理して、焼いたパイの上に盛り付け、大量のピラフと共に供するもの。いつも蒸したロブスターばかりチョイスしてしまって代わり映えしないのを反省してのオーダーだったが、なかなか美味しかった。でも生クリームたっぷりで、多分体には良くない。

併設のギフトショップにUnion Oyster House自体のミニチュアが展示されていた。あの半円形のカウンターに人がむらがってオイスターを食べてる様子が再現されている。とても欲しくなったが売り物ではないようだったので断念。
実際にまだ店の回りも石畳だし、店も昔の面影を残している。200年前の店の様子を想像するのもさほど難しくない。ボストンは全体的に超近代的建築物と古い建造物が混在している街で、アメリカ建国の時代に思いを馳せるには最高なのだった。