ベビーキルト

買い物に行ったら、デパートの中で「ベビーキルト展」なるものをやっていたのでフラリと覗いてきた。
キルトというのはつまりパッチワークのことで、小さい端切れを縫い合わせた布地に、裏地をつけて間に綿を挟んで、キルティングしてあるものだ。(パッチワークしてなくてキルティングだけのものもある)。普通はベッドカバーのような大きなサイズで作るのだが、ベビーキルトは赤ちゃん用。90cm四方の可愛いサイズを沢山展示していた。
今の私を知る人は信じないと思うが、昔(すごく昔)にキルトに凝ったことがあったのである。キルトのパタンが紹介されている本を何冊も買ったり、パタンの種類を覚えたりして、かなり夢中になっていたことを思い出す。作るほうは根気が続かなくていまいちだったが...。
キルトはアメリカ大陸の植民地時代に、貴重な布地の裁断くずなどをムダにせずに再利用するという目的で発達した。最初は残った布切れをでたらめに縫い合わせるクレイジーキルトというのが多かったが、そのうち四角や三角を組み合わせて美しい幾何学模様を作り出すことが流行し、様々なパタンを生み出した。非常に複雑な幾何学模様のキルトが、近くで見てみるとなんてことないシンプルな形と布の色の選択で作り出されていて、なかなか面白かったりするのだ。また作ってみたくなってしまったな(きっと根気が続かないけど)。