偽500円疑惑

大量の偽500円硬貨が見つかったというニュースを聞いた次の日、ふと財布の中にとても汚い500円硬貨を見つけた。なんだか全体に色がくすんでいるし、傷だらけだし、裏面に浮いて見えるはずの「500円」の潜像もなんだかはっきりしない。綺麗なほかの硬貨と比べても、なんだかヘン、に見える。
すわ偽造硬貨か、とドキドキしたが、財務省の発表資料 (http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/ks170203.pdf) をもとに表面の模様を仔細に観察した結果、残念ながら(というべきか)単に汚れて模様のかすれた本物である、という結論を出すに至った。
私の持っていた硬貨はちがったが、これだけ大量に出回っているということは、ひょっとすると気がつかないうちに偽造硬貨を受け取っている人もいるのではないかと思われる。その数はさだかではないが、偽造硬貨のデキがいいだけに、ひょっとしたら意外と多くの人が、すでに偽造硬貨を手にして生活しているのではないか。1枚1枚はたかだか500円の価値のものだからそれほど影響はないが、「50万円溜まる」とかいう500円玉専用の貯金箱で貯金しているような人の場合、あけてみたらほとんど偽造硬貨ですごくがっかりするということもありうるのではないだろうか。