ミュシャ展

あちこちで話題になっているミュシャ展へ。
混んでいるという噂だったので覚悟して行ったが、お天気の良い祝日ということもあり予想以上に混んでいた。まず入り口で30分待ち、中に入っても二重三重の人垣ができていて思うように進めず、なかなか大変。久しぶりに人酔いした。
でもミュシャの作品を、年代順に整理してこれだけ一度に見るというのは初めてで、なかなか面白かった。特徴のない初期、リトグラフに「ミュシャ様式」が花開くパリ時代、アメリカ時代、そして祖国に戻って愛国心を見せる晩年。
憂い顔の美女と幾何学模様と花がトレードマークの全盛期のパリ時代の作品は文句なしに美しいが、晩年の作品はまた違った趣を見せていてよい。「ボヘミアの唄」という作品が良かった。晩年の20枚連作の大作「スラブ叙事詩」は実物は一枚もなく、習作でその片鱗を見せるだけで残念。一度本物を見てみたいけど、現地に行かなければだめかしらん。