海苔の佃煮

スーパーで海苔の佃煮を安く売っていたので買おうかと思ったのだが、思い直してやめた。市販の海苔の佃煮は、たいてい甘すぎる。
代わりに、昨年から戸棚でしけっていた10枚ばかりの焼き海苔を煮てみることにした。ばりばりと千切って鍋に入れ、ひたひたくらいの水。味付けは酒と味醂と薄口醤油で、ごく薄味に煮てみた。

これが想像以上に旨い!ごく薄味にしたため、海苔の香りがよく分かるし、くどくない。海苔のように香りの良いものに、濃厚な甘ったるい味付けは不要なのだとよく分かる。薄味なのでそのまま食べておつまみにもぴったり。難点は、食べ過ぎてしまうところか。
海苔がしけてしまう心配を、もうしなくてもよくなったみたい。

タモリのコメント

遅い夕食を摂りながらテレビをつけてみたら、スマスマのゲストがタモリだった。デビューのいきさつなどをつらつら話したのち、料理の評価をする段になったのだが、結果はキムタクチームの勝ち。理由は、もう一つのチームの作った料理は美味しかったのだが、脂っこい料理のあとのお茶漬けで口をさっぱりさせたいなと思ったところが、このお茶漬けにハラミが入っててこってりしていたので、組み合わせ的にバツだということ。
勝ったほうのチームにも一点厳しいコメントが出ていて、これは刺身の量が多すぎるのだと言う。刺身は魚の味を味わういろいろな方法の一つで、3切れもあればよい、沢山あっては口が飽きる、と。
言われてみるともっともなことばかりで、妙に感心してしまった。大人のコメントだなあ。それは多分、タモリ自身の年齢が、量の多さや脂の多さが楽しめないところに達しているためでもあるだろう。でもそれ以上に、食事の全体のバランスを意識した構成全体を楽しみつつ食事をするということを分かってるんだな、と思う。こういうコメント、言えそうでなかなか言えない。